クリプトコリネを長く育てるコツ

クリプトコリネは東南アジア原産のサトイモ科の水草です。

クリプトコリネは硬度の高い水質を好みます。マグネシウム、カルシウムの消費量が他の水草よりも多いからです。

硬度は5dH(ドイツ硬度)以上で、pHも7以上の硬度の高い飼育水を作ることが長く育てるコツです。

クリプトコリネウェンティーグリーン

販売している水槽は大磯砂を使っている場合が殆どだと思います。

ソイルだと弱酸性の飼育水になりやすいので、育成の難易度が高くなります。

最適な環境は大磯砂を使うことです。ソイルの場合は丈夫で育成難易度が低いクリプトコリネを選んでください。

高価なクリプトコリネはオススメ出来ません。クリプトコリネは元々が植え替えを嫌う神経質な水草です。

葉っぱが溶けた後に復活する場合と、根っこのイモまで溶ける場合があります。先ずは丈夫なクリプトコリネから始めましょう。

ソイルが主流の現在、クリプトコリネの育成は、難易度が高くなってしまいました。

日本は、中性で軟水の水道水なので、海外の水草ファームから輸入されるクリプトコリネを育成するにはコツが必要です。

飼育水のpH(ペーハー)と硬度を上げる方法

ソイルがpH(ペーハー)を下げて弱酸性にする機能があります。ソイルを使っている人は注意が必要です。

水槽の水質を試験薬などでチェックしてみてください。pH(ペーハー)が想像以上に低下している場合があります。

溶岩石などの石組みを作ると、pHとGHは上がります。

カリウムを添加するとpH(ペーハー)が上がります。カリウムは強アルカリ性です。適量を守ってください。

石組みとカリウムの添加でpH(ペーハー)と硬度は少し上がると思います。

クリプトコリネを植える時の注意点

一度植えたら、5か月くらいは植え替えしないでください。

根幹(イモ)が水質に馴染んだ後、地中で発達します。植え替えをすると、葉を全て溶かして根幹(イモ)が休眠します。

新芽が展開する前に植え替えすると、最悪の場合は溶けて消滅します。

クリプトコリネを植えたい箇所5cm四方くらいだけ、大磯砂にするのがコツです。溶けずにソイル水槽でも生き残ります。

店舗で選ぶコツは、販売用水槽に長く植えてある個体は避けることです。

ポットの中で根が張り、ロックウールを取り除くのが大変です。

ロックウールが多少は残っていても熱帯魚は平気です。但し、エビは農薬などに敏感です。

イモ科の水草は根幹(イモ)に傷が付くと溶ける場合が多いです。

ロックウールが外しやすく、水中葉化してすぐの個体を選んでください。

クリプトコリネ

成長を加速する方法

育成には二酸化炭素(CO2)の強制添加が必要です。販売している水槽は、CO2(二酸化炭素)の添加量が多いと思います。

植えた後、葉は溶ける場合が多いです。水槽の水質に合わせた新芽を出します。

新芽の成長を加速するのがCO2(二酸化炭素)の強制添加です。

クリプトコリネは成長が遅い水草です。CO2で光合成を活性化させて新芽の成長を加速することができます。

溶けたあとに成長が遅いと、コケの成長に負けて、コケまみれの変な物体になり飼育者に捨てられる悲劇が起こります。

植えた後は、CO2の強制添加を1秒1滴くらいやった方がよいです。

4年育てたクリプトコリネ

クリプトコリネ・ウェンティー・グリーンを植えて4年経ちました。下の写真が4年前です。
クリプトコリネウェンティーグリーン

成長は遅いのですが根が発達すると新しい株を増やし巨大化します。

下の写真が4年経過した2018年10月8日の水景です。株を増やして、後景からガラス前面まで範囲を広げました。

流木など入れていましたが、殆ど見えません。前景草も光量不足で、成長が止まりました。

4年後のクリプトコリネウェンティーグリーン

クリプトコリネ・ウェンティー・グリーンの株分けをしました。砂も一緒に、ゆっくりと持ち上げると抜けます。

小さな株(イモ)が10個くらい取れました。他の水槽に植え替えました。植え替えた後は、葉が徐々に溶けました。

クリプトコリネの株分け

クリプトコリネ・バランサエは長く伸びる姿に特徴があります。1mくらいまで葉を伸ばします。

我が家のメインプラントです。

クリプトコリネ・バランサエ

ポッド売りを植える方法

クリプトコリネは殆どの場合、ポッド(小さなプラスチックのかご)に入った状態で売られています。

下の写真がポッド売りのクリプトコリネ・ウェンティー・トロピカです。ポッド売りの水草は多いですね。

ポッド売りのクリプトコリネ

水草ファームでは、水耕栽培で育成しています。ロックウールにクリプトの根幹(イモ)を入れ、腰水の状態にして太陽光で育成しています。

水耕栽培用のロックウールは、鉱物から鉄分を取り除き、コークスや石灰石と混ぜて高温で溶かし綿状(ウール状)に繊維化して圧縮熱処理した素材です。

水耕栽培用のロックウールとプラスチックのポッドで包んだ水草は、店頭で数多く販売されています。

ロックウールを簡単に取り除く方法が分かると、水草の育成が楽になります。このページで、コツをつかんでください。

下の写真が、ポッドにギッシリと詰まったロックウールです。

ポッドに入っているロックウール

水耕栽培用のロックウールに残っている農薬は、熱帯魚やエビにとって有害です。

しかし、コツをつかめば、ロックウールは簡単に除去できます。保水性は強い素材ですが、排水性が殆どありません。

上から落ちてくる水の勢いと、素材の重さでボロボロと落ちて行きます。

まず最初にポッド(小さなプラスチックのかご)をハサミで縦に一箇所、切ります。

ポッドに切り目を入れる方法

切り目を左右に開き、ロックウールと一緒に取り出します。縦に切り目を入れると、簡単に取り出せます。

ロックウールを給湯器などの流水を上から落としながら、指で軽く揉みほぐして除去します。

ロックウールを洗い流す方法

ロックウールに包まれたクリプトコリネを片手で持ち、流水に当てます。流水の勢いで殆どが流れ落ちます。

空いた方の手で、株の根元に詰まったロックウールを指先で突くとキレイに洗い流せます。

指先でロックウールを取り除いていると、クリプトコリネの株が分かれて来ます。

下の写真が、一つのポッドからバラバラに分かれたクリプトコリネの株です。7株に分かれました。2株くらい成長すれば、成功だと思います。

株分けしたクリプトコリネ

株分けしたクリプトコリネは、手で植えます。ピンセットは根幹(イモ)を傷つけるので、手で植えています。

親指、人差し指、中指の3本でクリプトコリネの根元を持ちます。親指は、人差し指の指先から1cm後ろで、クリプトコリネをつかんでください。

力を入れる必要はありません。包むように持ってください。

最初に、人差し指と中指の2本を砂(ソイル)に入れて3cmくらい穴をほってください。親指は短いので、クリプトコリネの根元が穴の中に入ると思います。

根元が入ったら、人差し指と中指をユックリと折り曲げてください。親指はクリプトコリネを押さえたままです。

最後に親指をユックリと抜いて、植え込み完了です。

植えた後は、5か月くらいは植え替え厳禁です。枯れる場合、殆どが短期間の植え換えか、大量の水換えが原因です。

ロックウールの除去は、他の水草でも必要な処理です。コツをつかめば簡単です。

ポッド売りは、植えるまでの処理が面倒ですが、在庫処分で投げ売りする場合があります。安く購入するコツでもあります。

具体的な育成方法

 

葉の形と色が違う、100種類以上のクリプトコリネが流通しています。

 

水草レイアウトでは水景にアクセントを付けるため、一箇所だけ植えると効果があります。

 

茶色になるタイプもあります。

 

また、葉の形が細長いクリプトコリネ・バランサエから小型のルーケンスやパルバまで様々な形、大きさに分かれています。

 

強い光は不要です。有茎草とは違う姿に人気があります。

  • 原産地:東南アジア
  • 飼育難易度:やや難しい。但し、植え替え厳禁
  • pH:pH7からpH8.0
  • ゜dH(ドイツ硬度):5から14の硬水(カルシウム、マグネシウムを豊富に含んだ水)
  • 水温:20℃から28℃ 
  • 光量:弱くても育つ 
  • CO2(二酸化炭素の強制添加):必須
  • 底砂:大磯砂が最適
  • 肥料:水中葉の先端が、黄色や白くなり溶けだしたら微量を追加。植えて2週間は底肥厳禁(根腐れする)
  • 植える位置:中景から後景。パルバなどは前景
  • 成長:非常に遅い
  • 人気度:高い
  • トリミング:厳禁。一枚カットしただけで数枚溶ける
  • 値段:普通。茶色くなるトロピカ社のウェンティー・トロピカやフロリダサンセットは高い

サイト管理人の自宅水槽

自宅の水槽写真

水槽スペック

  
  • 立ち上げ時期:2019年5月(引越しに伴い水槽リセットしました)
  • 設置場所:マンション2階の自宅個室(ベッドの真横)
  • サイズ:Gex 90cmハイタイプ 900mm(横幅)*500mm(高さ)*400mm(奥行き)
  • フィルター:エーハイムEF500(メイン)+エーハイムEF500(サブ)1セット、エーハイム2211(メイン)+エーハイム2211(サブ)1セット
  • クーラー:ゼンスイZC100にエーハイム水陸両用ポンプ1048を接続して循環
  • 水替え:3日に1回、8リットルのバケツ3杯分(24リットル)を交換
  • 水質調整剤:テトラアクアセイフ、ADAのブライティーK、ADAのECA
  • 底床:10年以上使っている大磯砂の上に、ADAアマゾニアライトを約5cmの厚さで使用中
  • 生体:カージナルテトラ10、レッドファントムテトラ(ルブラ)8、コリドラスパンダ2、ランプアイ8、オトシンネグロ1、ミクロラスボラ・ハナビ5、ラスボラ・ヘテロモルファ7、ミクロラスボラ・ブルーネオン8、ヤマトヌマエビ5、ミナミヌマエビ約10
  • 水草:前景草(左側)はエキノドルス・テネルス、前景草(右側)はクリプトコリネ・ウェンティーグリーン、中景草はテネルスとブリクサ・ショートリーフ、後景草はバリスネリアとニューオランダプラント、ロタラ、クリプトコリネバランサエ
  • メインプラント:水槽真ん中にミクロソリウム
  • 流木:30cm前後の枝状流木を5個前後使用。アク抜き後にノコギリで分解して好みのレイアウトに組み立てたが、水草育成後は殆ど見えない
  • エサ:テトラフィン、テトラプランクトンを1cm四方のマス目1個分で1日1回、照明点灯後30分くらいに投下、底モノのコリドラスパンダ用にタブレットを2個投下

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