水流を調整する方法

水流は強すぎると、生体が流されない様に泳ぎ衰弱して短命に終わります。

逆に、弱すぎると水槽内の一部だけで水が循環して、淀んだ個所から病原菌やコケ、ラン藻が発生します。

強すぎても、弱すぎてもデメリットしかありません。

このページでは、気付きにくい「適正な水流の作り方」について説明します。

適度な水流を見分けるコツ

排水パイプから出た水は反対側のガラス面に向かって流れます。

反対側のガラス面近くにある水草が大きく揺れている場合強過ぎると判断できます。

ガラス面の近くにある水草が僅かに揺れるか揺れないか位が適切な水流です。

もしも、排水パイプと反対側のガラス面近くに水草がない場合も確認する方法はあります。

反対側のガラス面近くに小粒のエサを水面に数個落としてみてください。

一気に流されるようだと強すぎるかもしれません。

トリミングした水草を試しに植えて、下層も同じように強いか最終確認をやってみてください。

水流を弱める方法はコチラを参照してください。

弱すぎる水流を調整するコツ

弱すぎる水流は、外部フィルターの容量が水槽サイズに対して小さい場合に発生します。

一度、このページ一番下にある水槽適合表を参照してください。

もしくは、エーハイムのホームページを参照してください。エーハイムのホームページはコチラをクリックしてください。

弱すぎる場合は、病気やコケ、飼育水が臭いなどの症状が発生しているかもしれません。

水流が弱すぎる場合は、水を循環させるフィルター内部のポンプを増強する必要があります。

フィルターだけはケチらない方が良いです。通販で最安値を探して購入することをオススメします。

適度な水流が必要な理由

[シャワーパイプからの水流]

上の写真は、60cm規格水槽のシャワーパイプ(出水側)で水流が起こっている様子です。

水流が起こす波紋が大事です。波紋は、水面の酸素を波が巻き込み、水中に酸素を取り込みます。

下の写真は、シャワーパイプを上向きに斜め45度くらいの角度で設置した時の波紋です。

シャワーパイプで作った波紋

波紋を起こすコツは、先ずシャワーパイプを水面の下1~2cmくらいに設置します。

私はシャワーパイプを斜め上に向けて、5cmくらい飛ぶように穴の数やサイズを調整します。

下の写真は、シャワーパイプの位置と水流を調整した時に様子です。

シャワーパイプの調整方法

波紋が酸素を巻き込み、24時間365日、酸素を水中に取り込みます。夜間や高水温時の酸欠を防ぐ事ができます。

水流は、ベタやアフィニセミオンなど止水域を好む一部の熱帯魚を除き必要です。理由は3個あります。

①水流が起こす波紋で酸欠と油膜を防止

1個目は酸欠不足の防止です。水流により水面に波紋が起きます。

この波紋が酸素を水中に巻き込み、酸欠を防止します。エアレーション(ブクブク)も同じ原理です。

ブクブクの泡が波紋を作り酸素を取り込んでいます。泡が水中で溶けている訳ではありません。

酸欠は夜間に起きやすいです。このため、夜間だけタイマーでエアレーション(ブクブク)をする人もいます。

私は水流だけです。夜間エアレーションはやっていません。水流の波紋が酸素を取り込んでいるので、酸欠はおこりません。

夜間酸欠が起こる理由と対策

夜間の酸欠は、水草や濾過バクテリアが酸素を消費するために起こります。

夜間は水草の光合成が止まり、酸素の供給源が減ります。しかし、消費量は減りませんので酸欠が起こります。

酸欠気味になると、エビが水面近くの水草に集まりコリドラスが短時間に何度も水面で息継ぎをします。

酸欠気味の可能性がある場合は、シャワーパイプを水面よりも半分くらい上に出して波紋を激しくしてください。

波紋が激しくなると、その分だけ酸素を取り込む量が増えます。

酸素は熱帯魚やエビだけでなく、濾過バクテリアにも必要です。

濾過バクテリアが夜間に酸欠を起こすと、水面に油膜が出たりします。

油膜は、バクテリアの死骸や餌の残りが溶けて水面だけに発生する半透明の膜です。

アクアセイフなど、粘膜保護剤を入れ過ぎると油膜の原因になります。適量を守る必要があります。

水流で油膜をかき混ぜると徐々に消えていきます。

油膜の防止にも、水流が起こす波紋は効果的です。

水流と酸素

エーハイムのシャワーパイプを加工する方法

小さな波紋が出来ていれば大丈夫ですが、強すぎると熱帯魚が疲れて致死率が高くなります。

水流を弱くするには、シャワーパイプの穴を大きくすること、穴の数を増やすことで解決できます。

100均で買ったプラスのドライバーがあれば、誰でも簡単に穴を大きくしたり、新たに穴を作ることができます。

シャワーパイプの穴にプラスのドライバーを突っ込んでグリグリと回してください。

シャワーパイプの穴あけ

ヤスリの先端を使って反対側に小さな穴を空けます。その後、ドライバーを突っ込み反対側にも穴をあけます。

シャワーパイプの穴が貫通

穴の回りは、ヤスリを使ってギザギザを出来るだけ平らにしてください(バリ取り)。ヤスリはダイソーの100均で売っています。

ギザギザにコケが付きやすなります。ノコギリで切断して短くしたパイプはホースでつなぎます。

シャワーパイプをホースでつなぐ

二酸化炭素の泡を吹き飛ばし、水に溶ける比率を高める事もできます。一石二鳥です。

シャワーパイプの先端が、最も水流が強くなります。先端に穴を2個以上あけると水流を弱くできます。

安い電動ドライバーは、ホームセンターに行くと¥1,980くらいで売っています。

安物の電動ドライバーは、トルクは無いですけどパイプの穴開けには丁度良いと思います。加工が楽チンです。

②水流で水を循環

2個目は病気の防止です。

下の写真は餌を食べるカージナル・テトラと、コリドラス・パンダ、レッドファントムテトラ・ルブラです。

エサを食べる熱帯魚

餌を食べる場所は水槽内で徐々に決まります。餌を食べる場所の近くには、食べ残しやフンが溜まります。

溜まった老廃物は水替えの時にプロホースなどで底床の砂と一緒に吸い出します。

しかし、毎日、水替えをするのは人間が疲れます。また、熱帯魚にも負担になります。

この老廃物を、フィルターの吸水口まで運ぶのが水流です。

水流がない止水域には、老廃物が溜まり、コケや病原菌が発生する可能性が高くなります。

水槽内の浄化と病気の防止には、ある程度の水流が必要です。

③水流でエサを適度に分散

最後は餌を適度にばら撒くことです。水流がない場合、餌が一箇所に集まります。

混泳水槽では必ず、餌取りの早い熱帯魚と遅く気が弱い熱帯魚に分かれます。

餌の時間には、熱帯魚が興奮して取り合いが発生します。

その時、水流である程度ばら撒いた方が、餌取りの下手な気弱な種類も餓死せずに済む可能性が高くなります。

熱帯魚の力関係や餌の取り合いを良く観察して、餌をスポイドであげる、浮く餌、沈む餌などを使い分けてください。

餌の与え方はコチラをご参照ください。

弱い水流を作る方法

ベタやアフィオセミオン、ノソブランキウスなどは、止水か非常に弱い水流を好みます。

ベタ

外部フィルターから排水される水流を分散することで、水流を弱めるパイプがあります。水流の調整に最適です。

ADA(株式会社アクアデザインアマノ)のメタルジェットパイプは非常に優れた製品です。

以前、30cmキューブ水槽にエーハイムEF500(2213)をつないでいました。。

パイプ近くの水草が揺れないので、フィルターが止まってないか何度もパイプを引き上げて確認していました。

水流を分散する性能は凄いと思います。十分な濾過能力と、弱い水流を両立できます。

下の写真です。短所は高価なこと、コケが付いてもハイターで漂白するしか方法がないことです。

網目の個所も全てオールステンレスです。網目の個所が曲がりやすいので、ご注意ください。曲げました。。。

しかし、この製品は外観・性能が最高だと思います。オールステンレスは水槽に入れてもカッコイイですね。

メタルジェットパイプ

もうひとつは、手頃な価格で売っているエーハイムのナチュラルフローパイプです。

ナチュラルフローパイプ

ガラス製のパイプに比べて安くて、割れないのがオススメできる理由です。

メタルジェットパイプに比べると、水流を弱める能力は落ちます。

排水(出水)パイプは水槽の上部に設置することが多く、照明に近い位置にあります。

このため、コケは付きやすいです。定期的な掃除が簡単な機器を選んでください。

   

水槽サイズと外部フィルターの適合表

水槽サイズとエーハイム外部フィルターの適合表です。

排水パイプは、穴を大きくする、穴の数を増やすなどの簡単な加工で流量を分散することが出来ます。

また、ガラス面に水流をぶつけて、水流をや弱めることも可能です。△マークは注意が必要です。

エーハイム2004と2005は、水流を調整する機能があります。このため、小型水槽に向いています。

適合レベルの表示:〇・△・×
〇=適合・△=排水パイプの工夫が必要・×=水流が強過ぎて無理
水槽サイズ/型番 2004 2005 2211 2213 2215
20cm(横)以下 × × ×
30cm(横)以下 × × ×
30cmキューブ × ×
45cm(横)以下 ×
60cm(横)以下
        
 

下の写真は30cmキューブ水槽に使っているエーハイム2211*2個と、エーハイム2004*1個です。

エーハイム2211はメインフィルターにポンプが内蔵されています。横にサブフィルターを繋いでいます。

サブフィルターにはポンプが有りません。メインフィルターのポンプで給水と排水を行っています。

サブフィルターを繋いだ理由は過密飼育に対応するため濾過能力を強化したかったからです。

また、メインフィルターとサブフィルターの掃除は、3か月ずらして行っています。

濾過バクテリアのダメージが回復するのを待って、隣のフィルターを掃除しています。

エーハイム2004は水槽用のクーラー、GEXクールウェイ100を動作させるために増設しました。

エーハイム2004の内蔵ポンプがギリギリでクールウェイ100に適合していました。

エーハイムのフィルター

熱帯魚を健康に育て、キレイな水草水槽を維持するため、外部フィルターは一番大事な機材です。

大きすぎてもダメですが、外掛けフィルターなどの小型フィルターは避けた方が良いです。

理由は濾過能力が低いからです。内蔵できる濾材の量が外部フィルターの5分の1位になると思います。

このため、病気やコケで水草水槽をスグにやめる人が多いみたいです。

通販などで、最安値のエーハイム2211か2004と、リング濾材を購入してください。

フィルターだけはケチらない方が良いです。私も外掛けフィルターで始めて痛い目に会いました。

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